育児支援・ひとり親支援・動物愛護活動支援など、元小児科医の経歴を活かし様々なボランティア活動を行います。お気軽にご相談ください。

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野田 彩ちゃんの出逢いのエピソードと作品の紹介

彩ちゃんの織った沙織織の生地でお母様が手作りした洋服を着て満面の笑みの彩ちゃん

 野田 彩ちゃんの出逢いのエピソードと制作される作品の紹介

彩ちゃんは、2001年6月30日生まれ、現在22歳です。彩ちゃんは、私が栃木で働いている頃、私が勤めている病院とは違う病院で出生されました。出生病院でダウン症の診断を受けていて、心臓に病気がある事も判っていました。幸い、生後直ぐに手術が必要な心臓疾患ではなかったので、退院後はご自宅でご両親に大切に育てられていました。その年の冬はRS肺炎が流行し、何人もの赤ちゃんが今のコロナウイルス肺炎の様に重症化して大変な年でした。そんな時、彩ちゃんが高熱を出して苦しそうな症状が出現しました。直ぐに経過を診てもらっている病院に電話しましたが、小児科の当直医が不在との事で受診出来なかったそうです。傍に付き添っているご両親は、時間が経過する中、どんどん症状が悪くなっているのが解り、『明日朝までは待てない!』と判断され、栃木で小児科当直のいる私の病院に電話を掛けていらっしゃいました。既に未明の4:00頃でした。当直医の私は、前日の朝8:00~勤務に入り、引き続き当直の任務に就き、その日は外来と新規入院で一睡もせずにその時間を迎えていました。新規入院のお子様の処置等やカルテ記入が一段落して、『今日は、1~2時間眠る事が出来るかも・・・』と思っていた矢先でした。『アッ!又、救急外来から電話だ。今日は、0(ゼロ)眠だ。』と思いながら電話に出ました。電話の向こうのお父様の声は、必死でここでも断られたらどうしたら良いか?と途方に暮れていらっしゃるように思いました。日光から来院されるとの事でしたので、無駄足にならない様症状の経過を詳細にお聞きしました。明らかに入院が必要と思われる状況でした。ただ、心臓疾患があり、それを専門とする病院で経過を診て頂いているお子様でしたので、当院へは入院を希望されないだろうと思いました。でも、入院せず外来で診察してお返し出来る状況ではないと思われましたので、お電話でお父様に『その状況では、入院でお預かりさせて頂く方が良い様に思われます。明日、罹り付けに電話し、転院のベッドがあれば転院も可能ですので、今日は当院で様子を診させて下さい。』とお願いしました。お父様は、『診て頂けるんですか?』と再確認され、私は『入院で直接お受けします。小児病棟に直接来て下さい。受付に伝えておきます。』と言い、電話を切りました。日光から当院へは、約1時間かかります。病棟の夜勤の看護師さん達には『ダウン症女児。VSD(心室中隔欠損症)ある、7ヶ月の子が発熱と呼吸苦で来るので、準備しましょう。』と伝えました。看護師さん達も日勤への引継ぎの準備に入る時間でしたので、大変だったと思います。到着した彩ちゃんをお母様からお預かりし、処置のベッドに寝かせ、診察しました。呼吸はハーハーしているのですが、肺には空気が良く入っていて、呼吸苦を来たすRSではない様に思われました。『この子は、RSではなさそうだから、髄液まで全ての発熱精査をさせてもらうね。』と看護師さんに伝えました。髄液が採取出来た瞬間、米のとぎ汁様で発熱と一見呼吸苦と思われる意識朦朧とした息遣いは細菌性髄膜炎である事が判りました。彩ちゃんは、今迄の人生で神様に何度も助けられています。神様に『生きて、この世の為にすべき事が沢山あるよ。』と告げられている子の様に思う事が何度もありました。この日も、当直していた臨床検査技師さんが細菌同定を主に得意とする方で、本来は次の日勤帯で行われる検査を即時に始めて頂く事が出来、菌の同定も済んで抗生剤の点滴を始める事が出来ました。その後の経過も良好で、無事退院する事が出来ました。小学就学前には、VSD(心室中隔欠損症)の根治手術も無事乗り越えました。その後は、軽い肺炎等で入院する事はありましたが、成人するまで健康上余り問題なく経過されたと思います。その間に、彩ちゃんの病気の経過をご両親と見守って来たお姉様は、闘っている妹の彩ちゃんの姿を見ながら医学の道を志す事を決め、医大に合格されました。もう直ぐお医者様として白衣を着て臨床の場に立たれる事と思います。一人の人間の生き方に影響を与える位、彩ちゃんの存在の大きさを私は感じます。

 彩ちゃんは、18歳の頃からお母様と一緒に沙織織を始めました。高校を卒業した年の4月からです。お母様が、お世話になった方のお礼に何か手作りの物をと考え、時間に余裕のある時に楽しめれば・・・と思い、教えて頂ける場所に見学に行って、彩ちゃんの希望で沙織織を選び、始めたそうです。私も何枚か色違いの沙織織のマフラーを頂きました。とても丁寧な織りで、比較的柔らか目の織りの作品です。その内1枚は、私の母(2022年他界)が使わせて頂きました。色の選択も優しい色が多い様に思います。房の部分は、お母様が作られ、共同作品です。男性の方にも、ネジネジで使って頂けると思います。色使いや織りに彩ちゃんの性格が出ている作品と思います。

 今はマフラーだけでなく、沙織織の作品の色合いの良さが活かせる洋服作りをお母様が手を加えていらっしゃいます。どれも素敵な物ばかりですが、今回は彩ちゃんが笑顔で写っている写真を紹介します。手織りの手作り作品ですから、本当にこの世には1点しかない物です。色合いも待ち遠しい春の暖かさを感じます。一度、手を通したい方はご連絡下さい。

 彩ちゃんの作品には、彩ちゃんの優しさが溢れていますが、彩ちゃん自身は“自分”の意志をはっきり伝える女性です。自分はどうしたいか、一つ一つの事にはっきり思いを込めて返事をしてくれる女性です。そんな彩ちゃんが私は大好き!本当に素敵な女性です。是非、皆様にも彩ちゃんの作った作品を手にして頂きたいと思い紹介しました。購入してみたいと思われる方は、連絡して下さい。丁寧にラッピングをし、送料は私の負担でお送りします。彩ちゃんが自分自身の作品に付けた値段で購入して頂く事になります。お支払い頂いた金額は全額彩ちゃんに受け取って頂き、更なる作品や彩ちゃんが欲しい物の購入の一部にして頂けたらと思っています。

 彩ちゃんは、お母様と書道も長く続けていらっしゃいます。5歳から筆を持ち始め、小学校に入学した6歳から本格的に習い始めました。最初の3年間は、数枚を書くのがやっとだったそうですが、お母様も一緒に習う事にしてからは根気強く頑張れる様になった様です。年末には、書道展に展示する作品作りに没頭していらっしゃいました。彩ちゃんは、篆書・隷書の作品を書かれるようです。それも素晴らしい作品なので、次回以降でご紹介したいと思います。その他にも、新しい事にチャレンジをしようと春からは学校にも行く事にして、その試験に見事に合格しました。ご両親の元を離れて勉強をされるとの事ですので、キャンパスライフも彩ちゃんの了解が得られたらご紹介したいと思います。

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