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男女平等に関する一考  ~本当に女性は、差別を受けているんでしょうか?~

2024/06/05

 男女が平等に扱われているか、仕事・役職・子育てetc.etc.色々な場面で論じられます。報道番組でもコメンテーターの方が国会議員の大臣起用人数や、受験時期の終了後には合格点の男女格差に関して意見を述べていらっしゃいます。私の元の仕事では、当直の回数etc.男性だから・・・、女性だから・・・という区別は余りされていない様に思います。こういう世界で、既婚・出産・子育て中の女性と一緒に仕事をしてきたからかもしれませんが、むしろ私は、『本当に女性は、女性というだけで不平等な扱いを受けているのだろうか?』と疑問を感じています。男性と女性は、それぞれの特性を重んじ、それぞれに尊重し合い、“同じ”ではなくて良いのではないか?と思っています。地位が上がった為、役職が付いた為に自身の行動がかえって制限されてしまう事も多いので、それらはない方が良いという事もあるのではないでしょうか?合格点の格差も、それを得た為に今まで得てきた女性の権利や優遇が受けられなくなる事も出てくる様に思います。
 例えば、時々話題にされる入学試験の合格点の男女差のある線引きは、本当に不当なのでしょうか?私の入学した私立の音大の声楽科は、男性に比べ女性の方がかなり高い合格点を必要とされました。将来付く仕事を考えると、男性の声楽科出身は、声楽家として身を立てるか、中学や高校の音楽教師になるか、狭き門でかなり厳しく、女性は卒後直ぐの永久就職も含め明るい未来が開けていました。当然女性は、鎬を削って勉強し、競争率の高い受験になりますし、男性は学校側でも少しでも多くの男性に入学して欲しいし、そうでなければ年末のN響とのベートーベンの第九合唱が成り立たないので、来る者は拒まずになるのは当然・・・と私は思います。結果、合格点の線引きに男女差が出てきます。
 医学部も合格点に関しては話題に上りやすい学部の一つかと思いますが、やはり必要性から男女の合格点の線引きの差がある学部の様に思いますし、私はそれが不当な措置とは思いません。私の卒業した大学でも、女性の方が真面目に勉強し、国家試験合格率が上がるという事で、一時それまでに比べ女性合格者の比率を上げた事があった様です。当然、女医の比率の高い医局になって行くわけです。しかし、蓋を開けてみたら国家試験に合格し、医師にはなったけれど、結婚・出産・子育ての休み期間の穴埋めが難しい現実が待っていました。結果、医学学生の男性>女性比にしなければ病院の医師不足に対応出来なかった様です。その結果、同じレベルの男女が受験するわけですから、合格ラインは男性低め、女性高めが生じます。女性の権利として、産休・育休は認められていますし、その期間は男性の力に頼るわけですから、権利は十分主張し、お世話になる仕事面での立場は少し低めでもその分は優遇の権利を得る・・・で私は良いのではないかと思います。一つ一つに平等を叫ぶのではなく、沢山の項目の合計点が同じならそれは“平等”という事なのではないでしょうか?私から見ると、女性は余り損をしていないと思います。むしろ、女性としての特性で沢山社会に守って頂けているのではないかと思っています。私は女性の一人として、独り者の私は結婚・出産・育児の優遇は受けられませんでしたが、一緒に働く女性や男性と関わりながら女性が不平等な扱いを受けていると感じた事はなく、むしろ多くの場面で助けてもらった様に思っています。他の女性はどの様に考えていらっしゃるのでしょうか?

 

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