マニュアルって本当に必要? 2
2024/10/02
マニュアルって本当に必要? 2
~トイレに入った時、三角に折られたトイレットペーパーに思う事~
この事は、この様な事をコラムで伝えて行こうとHP立ち上げの前から思って来た内容だったのですが、書きたい事が次から次へと出て来て、後回しになってしまっていました。でも、日常で三角におられるトイレットペーパーを見る度、『やっぱり書いておきたいなぁ。』と度々思って来ました。些細な事ではあるのですが、“人への思いやり”は、マニュアル通りの一律なやり方を好まない私には、結構重要な内容です。
今から35~36年前ほどではないのですが、私が訪ねるクリニックや動物病院では、トイレを利用させて頂くとトイレットペーパーの先端が三角に折られているのを見かけます。その度、35~36年前に私が勤務していた医務室のある銀行のトイレ風景とそれを見た私の素朴な疑問が大きな波紋を呼び、それが一気に廃止された時の事を思い出します。
35~36年前に大きな企業では、社員のお客様への接待の仕方を学ぶ為、『接遇』と称する講演会を講演者を招いて積極的に行っていました(私は、聴講した事はないのですが・・・)。その講演の中で、例えば・・・とトイレを引き合いに出し、『次に入る方の為にトイレットペーパーが取り出しやすい様に先端を三角に折って自身は外に出る。』とのお話があった様です。その講演を聞いた社員の方々は、それが礼儀と言わんばかりに一斉に三角トイレットペーパーを開始しました。私が勤めていた医務室は大きな銀行で、社員数も多く、女性の方が多かったので、各階のトイレの数も多くありました。勤め出してトイレを利用させて頂いた時に空いているブースが多い時は、三角に折ったトイレットペーパーが並び、異様な光景でした。空いている時間帯でしたので、その時とばかり、清掃の方が入られ、トイレ掃除を端から順番にこなしていました。すると、なっな何と!掃除のゴム手袋をしたままトイレットペーパーを三角に折りながら作業を進めているのです。
その事を休憩時間に『本当に良い事なのだろうか?』と思いましたので、話し始めました。『どうしてどのトイレに入ってもトイレットペーパーが三角に折ってあるのですか?』の私の質問に接遇の講演会の後社全体で決定した事項である事を説明して頂きました。続けて、『トイレ掃除の方がゴム手袋をしたままトイレットペーパーを三角に折りながら作業を進めていらしたのですが、かえって不潔ではありませんか?』『掃除の方だけではなく、そもそも、用を足した後に自身の始末をした手で三角に折る事は、本当に次の方の為の接遇の行為なのですか?』・・・それを聞いた下さった先輩の方々は、ただ唖然!その場ではそれぞれの方の意見を伺う事は出来ませんでした。
しかし、数日後、トイレを利用すると三角のトイレットペーパーの光景が見られなくなってしまったのです。戻ってどうしてこの様になったかをリーダーに聞くと、『直ぐに部の上司にお話を持って行き、廃止が決定したの。』という事でした。素早い身のこなしなのですが、最初の施行決定の際に疑問に思う方はいらっしゃらなかったのだろうか?と首を傾げたくなります。講演者のおっしゃる事だから“それが正しい良いやり方“とその行動の是非も議論せず、何も考えず受け入れる事こそおかしな事ではありませんか?講演者の方のお話が、そのままマニュアル化してしまい実践してしまうという受け入れ側の姿勢こそが問題なのではないでしょうか?
昔のトイレットペーパーとは違って今のトイレットペーパーはミシンラインが入っていて切り易くなっています。そのミシンラインの入っている部分を数cm過ぎた所まで引っ張り、トイレットペーパー設置場所の垂れ下がりの部分を軽く指1本で抑えるだけで切る事が出来ます。垂れ下がりも作れて次の方も直ぐに引っ張り出す事が出来ます。三角に折らなくてもこれで十分なのではないでしょうか?最大限の“接遇”では無くとも、次に入った方は十分に前の方の思いやりに感謝出来るのではないでしょうか?その上、トイレットペーパーの清潔も保てます。講演者の方は、一つのアイディア提示しましたが、それからを考える事が受け手側に大事な事なのではないでしょうか?
マニュアルや講演会で話される事は、あくまで一つの“例”です。その事を目にしたり、聞いたりした方が自身はどう対処するかがもっと大切なのではないでしょうか?それを考え提案する事でもっと良いやり方が探り出せるのではないでしょうか?
これから就職を控える学生さん達には、教える方の言う事を先ずは良く聞く事は大切です。でも、それを一度自分の心の中で『自分はどうするか?』を一つ一つ考えて頂きたいです。そして、この方が・・・というアイディアはさりげなく伝えて行く。言う事が出来なくとも、自身でmodifyして実践してみる。そんな勇気を持ったフレッシュマンになって下さい。
補足になりますが、名刺の出し方も初めてあった方全てが同じやり方で名刺を出されます。受け取られる方は、『礼儀を弁えた若者だ。』と思って下さっているのでしょうか?出されたのが私なら、『このマニュアル何とかならないのかなぁ?』と思うだけです。私の顔を見て、『どんな奴?』って考えて、戦法を変えて来る若者と出会いたいです。そんな方とお仕事したり、お話ししたりしたいです。どんな事にも常に疑問を持ち、一度考えてからでないと実行出来ない、ちょっと厄介なこうるさバーバでした。
~トイレに入った時、三角に折られたトイレットペーパーに思う事~
この事は、この様な事をコラムで伝えて行こうとHP立ち上げの前から思って来た内容だったのですが、書きたい事が次から次へと出て来て、後回しになってしまっていました。でも、日常で三角におられるトイレットペーパーを見る度、『やっぱり書いておきたいなぁ。』と度々思って来ました。些細な事ではあるのですが、“人への思いやり”は、マニュアル通りの一律なやり方を好まない私には、結構重要な内容です。
今から35~36年前ほどではないのですが、私が訪ねるクリニックや動物病院では、トイレを利用させて頂くとトイレットペーパーの先端が三角に折られているのを見かけます。その度、35~36年前に私が勤務していた医務室のある銀行のトイレ風景とそれを見た私の素朴な疑問が大きな波紋を呼び、それが一気に廃止された時の事を思い出します。
35~36年前に大きな企業では、社員のお客様への接待の仕方を学ぶ為、『接遇』と称する講演会を講演者を招いて積極的に行っていました(私は、聴講した事はないのですが・・・)。その講演の中で、例えば・・・とトイレを引き合いに出し、『次に入る方の為にトイレットペーパーが取り出しやすい様に先端を三角に折って自身は外に出る。』とのお話があった様です。その講演を聞いた社員の方々は、それが礼儀と言わんばかりに一斉に三角トイレットペーパーを開始しました。私が勤めていた医務室は大きな銀行で、社員数も多く、女性の方が多かったので、各階のトイレの数も多くありました。勤め出してトイレを利用させて頂いた時に空いているブースが多い時は、三角に折ったトイレットペーパーが並び、異様な光景でした。空いている時間帯でしたので、その時とばかり、清掃の方が入られ、トイレ掃除を端から順番にこなしていました。すると、なっな何と!掃除のゴム手袋をしたままトイレットペーパーを三角に折りながら作業を進めているのです。
その事を休憩時間に『本当に良い事なのだろうか?』と思いましたので、話し始めました。『どうしてどのトイレに入ってもトイレットペーパーが三角に折ってあるのですか?』の私の質問に接遇の講演会の後社全体で決定した事項である事を説明して頂きました。続けて、『トイレ掃除の方がゴム手袋をしたままトイレットペーパーを三角に折りながら作業を進めていらしたのですが、かえって不潔ではありませんか?』『掃除の方だけではなく、そもそも、用を足した後に自身の始末をした手で三角に折る事は、本当に次の方の為の接遇の行為なのですか?』・・・それを聞いた下さった先輩の方々は、ただ唖然!その場ではそれぞれの方の意見を伺う事は出来ませんでした。
しかし、数日後、トイレを利用すると三角のトイレットペーパーの光景が見られなくなってしまったのです。戻ってどうしてこの様になったかをリーダーに聞くと、『直ぐに部の上司にお話を持って行き、廃止が決定したの。』という事でした。素早い身のこなしなのですが、最初の施行決定の際に疑問に思う方はいらっしゃらなかったのだろうか?と首を傾げたくなります。講演者のおっしゃる事だから“それが正しい良いやり方“とその行動の是非も議論せず、何も考えず受け入れる事こそおかしな事ではありませんか?講演者の方のお話が、そのままマニュアル化してしまい実践してしまうという受け入れ側の姿勢こそが問題なのではないでしょうか?
昔のトイレットペーパーとは違って今のトイレットペーパーはミシンラインが入っていて切り易くなっています。そのミシンラインの入っている部分を数cm過ぎた所まで引っ張り、トイレットペーパー設置場所の垂れ下がりの部分を軽く指1本で抑えるだけで切る事が出来ます。垂れ下がりも作れて次の方も直ぐに引っ張り出す事が出来ます。三角に折らなくてもこれで十分なのではないでしょうか?最大限の“接遇”では無くとも、次に入った方は十分に前の方の思いやりに感謝出来るのではないでしょうか?その上、トイレットペーパーの清潔も保てます。講演者の方は、一つのアイディア提示しましたが、それからを考える事が受け手側に大事な事なのではないでしょうか?
マニュアルや講演会で話される事は、あくまで一つの“例”です。その事を目にしたり、聞いたりした方が自身はどう対処するかがもっと大切なのではないでしょうか?それを考え提案する事でもっと良いやり方が探り出せるのではないでしょうか?
これから就職を控える学生さん達には、教える方の言う事を先ずは良く聞く事は大切です。でも、それを一度自分の心の中で『自分はどうするか?』を一つ一つ考えて頂きたいです。そして、この方が・・・というアイディアはさりげなく伝えて行く。言う事が出来なくとも、自身でmodifyして実践してみる。そんな勇気を持ったフレッシュマンになって下さい。
補足になりますが、名刺の出し方も初めてあった方全てが同じやり方で名刺を出されます。受け取られる方は、『礼儀を弁えた若者だ。』と思って下さっているのでしょうか?出されたのが私なら、『このマニュアル何とかならないのかなぁ?』と思うだけです。私の顔を見て、『どんな奴?』って考えて、戦法を変えて来る若者と出会いたいです。そんな方とお仕事したり、お話ししたりしたいです。どんな事にも常に疑問を持ち、一度考えてからでないと実行出来ない、ちょっと厄介なこうるさバーバでした。